OLYMPUS PEN E-PL2

OLYMPUS PEN E-PL2
OLYMPUS PEN E-PL2

 コロナ禍2年目の年明け、時々顔を出す中古屋さんに銀塩R1系に端を発している印象の傷だらけのRICOH R10がころがっていた。1コインだった。丁度前掲 RICOH R4 を客席からの舞台発表撮影に多用していた事もあり、手に入れホクホクとした心持ちで持ち帰った。ズーム倍率は7.1倍とR4と変わらないものの、R4約600万画素からR10約1000万画素となっている事や、なによりコンパクトで銀塩R1コンセプトを引き継いでいるかの様な佇まいが気に入った。レンズカバーは半開きで故障、液晶画面には深くえぐられたスクラッチ傷が付いていたが、半開きレンズカバーはなんとか自動開閉できるところまで修理、バッテリーを手に入れて手持ちの簡易充電器で充電していざ起動、デザインや操作感がたまらない。これを機に「ディジカメの悦楽」が再燃してしまい、それから数ヶ月は10倍超え高倍率のジャンクな RICOH CX3、CX4、PANASONIC DMC-TZ3-T 弄りに没頭してしまう始末。この過程で、ミラーレス一眼 OLYMPUS PEN Lite E-PL2 に遭遇した。

 「レンズがないのでレンズなしで動作確認しています」という、前出銀塩 PEN-FT を彷彿とさせるものが5コイン強でやってきた。その後バッテリーも追加で手に入れ準備万端、が、さて、レンズ無しの本体のみなので、持病の手ぶれ補正機構の故障や他の不良箇所が無いか等調べる手立てが無い。勢いで複数台弄る羽目になった事もあり、追加でレンズまで手を出すのに躊躇いどうしたものかと思案したが、OLYMPUS や PANASONIC はマイクロフォーサーズ(M4/3)マウント規格採用なので、マウント変換アダプタを使って各社銀塩時代のレンズを楽しんでいる先達の方々が居られると知るに至った。

 そういえば手持ちに Induster 22Induster 61、そして LOMO T-43、OLYMPUS F ZuikoやOM Zuiko、NIKKORレンズやCANONレンズがあるではないですか。銀塩時代の銘レンズを楽しんでおられる方々はこれらをオールドレンズと呼んでいるらしい事や、M4/3 機では撮像素子サイズの関係で焦点距離が2倍となるらしい事が判明。

 オールドレンズを装着すると、デジカメなのに絞り設定はもちろんの事、ピント合わせは拡大画面表示を見ながらいちいち焦点リングを回さないといけない、が、しかし、すっかり忘れていた銀塩カメラの感触が蘇った次第。銀塩時代は現像・焼き付けを経てやっと撮影した写真とのご対面であったが、マウント変換オールドレンズ装着のミラーレス一眼の場合、撮影後の再生で即刻撮影状況を確認出来る。とてもフットワークが軽いと云うか、この点に体感的な革新を感じている次第。

 M4/3マウントミラーレス一眼では標準的な焦点距離として25mm程度(フルサイズ換算50mm程度)となっている様で、上記オールドレンズと接した印象ではやはりM4/3で25mm程度の物も試したい。変なレンズ好きとしてはぐるぐるボケも良さそうと云う事で、TVカメラ用単焦点レンズ(Cマウント)に興味津々な昨今。


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