LEICA FAKE (ZORKI)

LEICA FAKE (ZORKI)
LEICA FAKE (ZORKI)(中古入手)

 ロシア製LOMO LC-A、SMENA-8M等の作例をWEB上で沢山見かけ[18]、ピントぴったりでもないのに妙に脳裏に引っかかる絵画的な写り映えに接して、ヒョッとしたら写真は絵心表現か等と思い始めた。

 どうしてもこれらのレンズの原点たるLEICAコピーのレンズの写りを試したく、難あり品を通販で入手。入荷後に調べると、埃だらけではあったが、シャッターメカ、シャッター幕は問題なし。肝心のレンズは、Leitz Elmar f=50mm 1:3.5 と銘打ってある(絞り環の造りはどう見ても Induster 22)が被写界深度指標リングがあっち向いてホイ状態、後玉周辺に塗装剥げがあるものの、レンズカビなどはなし。練習用フィルムを入れてみると、巻き取りレバーがきつく、フィルムを巻き取れない状態。ライカ分解修理のイロハが載ってる本を買い込み[3][5]、見様見真似で分解清掃をする羽目となる。ボディ清掃、レンズ後玉周辺内部塗装は出来たものの、巻き取りレバーと被写界深度指標リングのズレはどうしたらよいか判らず、一年程放置してしまった。

 その後、気を取り直して再度ボディを分解、巻き取りレバー機構の緩みを既存ワッシャー抜きの荒技で乗り越える事が出来、また、被写界深度指標リングは、止めネジを緩めた後でCRC-556浸透清浄後に、チョットしたコツで回す事で出来た次第。おかげで、LEICA Uの構造が理解出来た。

 早速フィルムをいれてワクワクしながらの試写。巷の「ライカレンズのボケ描写」とはこの事か(作例)と納得。 このレンズの写りがとても気に入ったので、後はカメラ本体を扱いやすいものにすれば悦楽生活を送れると想像し、「ペンF-ライカスクリュー」マウントアダプターの製作を準備中。先人の知恵に感謝。

 マウントアダプターを製作すべく改造素材用マウントを入手することはや数年経過した日食騒動の年、ネット上で「オリンパスペンF - Lマウントヘキサー50mmF3.5のアダプター」なる物を見かけた。プラスチックの一体成形物であるが、これまで考えていた改造の手間もなさそうで早速手に入れてみた。

PEN-FT with Induster 22
インダスター 22 をマウントした PEN-FT

 試写詳細は別掲 PLYMPUS PEN-FT の欄を参照願いたい。


[1]カメラと戦争、小倉磐夫、朝日新聞社、朝日文庫
[2]ドイツカメラの本、佐貫亦男、株式会社小学館、小学館文庫
[3]ライカ解体新書、田村彰英、成美堂出版、SEIMIDO MOOK
[4]ライカとモノクロの日々、内田ユキオ、株式会社竢o版社、笊カ庫
[5]ライカ解剖学、大西真一、辰巳出版株式会社、タツミムック
[6]ライカ通の本、円谷円、株式会社小学館、小学館文庫
[7]中古カメラ屋通の本、円谷円、株式会社小学館、小学館文庫
[8]ノスタルジックカメラマクロ図鑑ポケットvol.3、押江義男、株式会社ネコ・パブリッシング、NEKO MOOK 62
[9]使うリコーGR、田中長徳、双葉社、クラシックカメラ Mini Book Special issue
[10]悦楽GR、青山祐介、株式会社竢o版社、笊カ庫
[11]無手勝流GR1読本、田中長徳、株式会社アルファベータ、カメラジャーナル BOOKS 4
[12]絶対ニコン主義!、マニュアルカメラ編集部編、株式会社竢o版社、笊カ庫
[13]往年のキャノンカメラ図鑑、マニュアルカメラ編集部編、株式会社竢o版社、笊カ庫
[14]スローカメラの休日、田村彰英、株式会社竢o版社、笊カ庫
[15]120%オートハーフを楽しむ本、Ryu Itsuki、株式会社竢o版社、笊カ庫
[16]ハーフサイズカメラ道楽、飯田鉄+良心堂、株式会社竢o版社、笊カ庫
[17]ソビエトカメラ党宣言、中村陸雄、原書房
[18]Fantastic Camera Gallery、http://fantastic-camera.com/
[19]やさしいカメラ修理教室、大関通夫、株式会社朝日ソノラマ、クラシックカメラ選書 20
[20]ジャンクカメラの分解と組立に挑戦!、水滸堂ジャンクカメラ研究室、株式会社技術評論社

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