RICOH Caplio R4

RICOH R4
RICOH Caplio R4(ジャンク品入手)

 デザインが気になっていた RICOH Caplio R シリーズ、本体のみながら「電源が入りません。レンズが出たままになっています。」と云う同シリーズお気に入り黒色 R4 を1.5コインで運良く入手。

 早速分解してレンズユニットを調べると、なんとRシリーズはサブレンズ2個が周辺に格納してあり、起動後光軸中心へスイングして出てくる設計。そしてその内の1個のアームがものの見事に3分割破損しており、更に手ぶれ防止の為にCCDセンサーを動かす磁石4個の内の1個の接着が剥がれてレンズユニット内に転がっている始末。ネット情報ではRシリーズのこの手の故障例が散見される。先達の人達の中には、剥がれた米粒みたいな磁石をエポキシ接着剤で再接着して修理している強者もおられ、私も挑戦。しかし、磁石は難なく接着できたものの、さすがに割れたサブレンズのアームは3回接着を試みたものの、治具無しではセンター出しが難しくうまく動作しない事態。R4の構造を学習できた上に無傷の液晶を入手したと諦め、他に液晶割れ R4 ジャンク品を探す事に。

 二週間後、「液晶が壊れて画像確認出来ませんが、カメラは作動しているようです。」とのシルバーモデルのジャンク品(箱付き欠品無し)を3コイン強で入手でき、早速前述液晶と黒色筐体を着せ替え人形宜しく組み直す事に。途中、ストロボ用コンデンサの細いリード線がポロリと切れてしまったものの、素人ハンダ付けでごまかし、なんとか再組立にこぎ着けた。

着せ替え中
着せ替え中

 お気に入りデザインのディジカメを手に入れワクワクしながら充電済みバッテリーを装着、スイッチを入れるとジーと云う音と共に動き出した。ほぼ完動状態と確認し、早速ゴシゴシ洗浄を実施。その後、百均で渋い大人の品格のカメラケース(200円!)を手に入れ、大満足。

 操作感としては、前述 CASIO EX-S600 の画像処理系の多機能ぶりに慣れ親しんでしまうといささか物足りない心もちではあるが、基本的な画像処理機能は付随していると感じられる。それよりも何よりも、28-200mmのズームレンズの採用と、この倍率を実現せんが為に投入したと考えられる2個のサブレンズ機構が全てと思われる。CCDサイズに比して相対的に大きめのレンズ群が、銀塩時代に名をはせた名機GRの血筋を物語る。

 ジャンク品と格闘数日後、スカイツリーが日々高さを更新しつつある晩秋の帝都を歩く機会に恵まれた。思わず逆光に手が出てしまう性分でまずは1枚。広角気味のレンズは気持ちがいい。また、マクロとストロボ発光時露出補正を組み合わせた質感もなかなか。


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