Victor KD-2
             KD-2 カセットデンスケ

思い出話:
二十代は合唱団に属していて、年に数回の公演会を行っていた。本格的な市民ホールが無い時代だったので、団員みんなの大工仕事でコンサートホールよろしく白いベニヤ製の反射板を作り込んでの発表会だった。毎回の公演で活躍したのがこのKD-2だった。舞台中央からマイクを紐でぶら下げたり、マイクスタンドを使ったりしながらの生録だった。レベルメータの針の動きがいかにもの雰囲気を醸しだし、録音レベル調整は楽しいものだった。KD-2は電池とAC電源両用で、録音場所の電源の心配がいらなかった。ノイズリダクションはVictor独自のDOLBY互換で、ANRSと呼んでいた様な気がする。

Return