AIM Tube Delight Audio AS301 DAC USB

 首都圏で竜巻発生が騒がれる事が多くなった年の秋、夜な夜なディジタルTV録画DVD板から音声トラックを吸い出してmp3ファイル化する事が多くなり、音が出る10数年来のパソコンオーディオ3Dシステムからヘッドフォンの利用へ切り換えた。これまでのオーディオ3Dシステム(昨今は2.1チャネルか)は、目にする度に秋葉原のラジオ会館でデモ機を聴き比べて手に入れた事を思い出されたものだった。ヘッドフォンはこれまでのポータブル用が転がってはいたが、激安好み故巷で評判のATH-SJ11の選択となった。クッションで覆って数時間のガンガン音だし後にmp3ファイル試聴に活躍している。

 ところがである。我が旧来パソコンは、イヤホンジャック迄の配線をマザーボードオーディオ出力ピンからパソコンフロントへUSB系と一緒に引き回しており、mp3試聴時にイヤホンジャック直近のUSB端子でメモリを読み書きすると、もろにピーガーとディジタル系ノイズが混入。数ヶ月我慢していたが、どうにも耐えられずUSB-DACを物色。調べると万円単位の製品や、キット、格安品など色々ある事が判明。先達の人達も自分で設計した基板やら、部品とセットのキット風の物やらを領布している事も判った。そんな中で、古い者として大いに感涙物を見かけた。aim社、AS-301である。ノートパソコンの両脇USB端子へ差し込んで使用する前提の真空管型USB-DACである。サラウンド付きチップを採用した物など、数社数種類が出回っている。一見まるで真空管の出で立ちと値頃感に、早速入手。

 当方デスクトップのフロントUSB端子への装着、イヤホンジャックを前向きとなる様にしたかったので、コネクタの向きを変える必要があった。方向を90度変えられるUSB変換コネクタを探したりもしたが見つからず、4〜5日悶々と考えた挙げ句、100均の自在USBコネクタを2液混合エポキシ接着剤で固着させる事とした。

 結果、USBメモリ使用中でもディジタル系雑音の混入はなく、マザーボード上の音源チップより心なしか音質も良くなり満足。明滅する内部照明はブルーから黄色のLEDへ改造、内部のICの足が電球色に光り、一見フィラメントが光っている錯覚に陥る程。真空管の出で立ちにボーッと見入っている事が多くなった次第。USB-DACをこの様な形に仕上げる事を発想した人に、感謝感激である。


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