ヨオロオ
養老
雄略天皇の時代に、美濃国本巣の郡に霊泉が湧き出るとの奏聞を受けて勅使が出向く。
一行が養老の滝に着くと老若二人の樵夫が来たので、話しに聞いた養老の親子であろうと聞くと果たしてそうであった。かさねて父子に養老の滝の名のいわれを尋ねると、父子は宣旨によって勅使が下向した事に感激し、親孝行の徳が報いられてこの滝の霊泉が授けられたこと、これを飲むと心も勇み老いの養いとなったので養老と名付けたことを述べ、勅使をその滝壺に案内する。
勅使がその奇特に心を打たれ奏聞しようと帰りかけていると、不思議にも天から俄に光が輝き花が降り音楽が聞こえ、この間に父子は立ち去る。
やがて養老の山神が現れ嵐や水の音を音楽にして舞を舞い、泰平の御代を讃える。
曲柄:初番目
季節:四月
等級:一級
ここでの孝行の徳であるが、登場する老若二人の樵夫は父子であり、薪採りをして父母を養う子の孝行が報いられ、神から仙家の薬の如く疲れを癒し老いも忘れる水を授けられたさまを示している。
素
謡
座
席
順
ワ
シ
ツ
キ
テ
レ
ワ
ワ
ツ
後
前
キ
レ
シ
シ
ツ
キ
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レ
前
従
勅
樵
山
樵
者
使
夫
神
翁
・
・
・
二
子
父
人
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