タエマ
當麻

 念佛の行者が大和の當麻寺に参ると、氣高い老尼が若い女と共に出て來る。
 二人は行者に當麻寺の縁起に関わる旧跡を教え、曼荼羅の謂れや中將姫の悲願や靈験を語り、今宵は二月十五日、然も時正の時節なので法事の爲に來たと云い、最後に實はその古の化尼と化女とである事を明かし、紫雲に乗って昇天する。
 行者が仏前に通夜をしていると中將姫の精魂が現れ、報徳を讃えて舞を舞い、後夜の動向をなすと見て、僧の夢は覺める。

曲柄:四番目(略初能)
季節:二月
等級:九番習



 
 

  
    
     
   
    
    
    
    

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