サネモリ
實盛

 遊行上人他阿弥陀仏が加賀の篠原で説法をしているが、毎日聴聞に来る老人がいるのだがその姿は上人以外の目に見えない。
 ある日上人が老人に正体を問い正すと、老人はこの地で討死した斉藤實盛の故事を語り、自らがその斉藤實盛んの霊だと告げて去る。
 上人が實盛のために法要を営むと、甲冑姿で實盛の霊が現れ、髪を染め錦の直垂を着た様子や手塚たちと戦って討死した話、墨は流れ落ち白髪となっていく首洗いの情景などを物語り、さらに手塚にへだてられて木曾義仲と組み討ちで戦えなかった無念を語り、なおも回向をたのんで消え去る。

曲柄:二番目
季節:十一月
等級:準九番習



 
  
  
 

 
   
    
  
  
 
  
  
   
   
   

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