ソオシアライコマチ
草子洗小町

 内裏の御歌合で小野小町の相手と決まった大伴黒主は、小町の家に忍び入って詠歌を盗み聴き、萬葉集に入れ筆をしてその歌を古歌と偽り小町に勝とうと企てる。
 御会の席で貫之が小町の歌を読み上げ、黒主は「それは萬葉の古歌だ」として萬葉の草子を示す。
 小町はそれが入れ筆である事を見破り、勅許を得て草子を洗うと、その歌の文字が消失し黒主は面目を失って自害しようとする。
 小町は「歌道に熱心なあまりの間違いだから」と言って慰め、舞いを舞って御代の長久を祝い、和歌の徳を称える。

曲柄:三番目
季節:四月
等級:三級



 
   
   
   
 

    
    
    
        
  
  
    
      
      
      
       
       

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