ナニワ
難波
泰平の御代、頃は早春、難波は梅のさかり。三熊野籠りをした臣下が都に歸る途中で難波に着くと、老若二人の男が梅の小蔭を清めている。この梅は名木かと尋ねると、古今集の序の六義のそえ歌にも難波の梅と詠まれた名木であると老人が答え、なお問われるままに大鷦鷯の帝を花に装え奉った歌の心を述べたり、この天皇の御仁政を語ったりした後自分も難波の春にふさわしい春鶯囀の曲を奏ずると言う。臣下が怪しんで名を尋ねると、若い男は梅の精、老人は難波津の歌を詠じた王仁であると告げて消え失せる。
軈て夜も更け月が出ると、王仁と木華開耶姫の霊が現れ、先ず姫が舞い、王仁も様々な舞曲を奏して万歳の御世を讃える。
曲柄:初能(一番目)
季節:正月
等級:三級
素
謡
座
席
順
ワ
シ
ツ
後
ツ
キ
テ
レ
レ
ワ
ワ
後
前
後
前
キ
ツ
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シ
シ
ツ
キ
レ
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テ
テ
レ
従
朝
木
男
王
尉
華
開
者
臣
耶
仁
・
姫
二
人
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