コゴオ
小督
高倉天皇の寵愛を受けていた小督局は、（「我が二人の聟まで取られては世のためにならない、小督を亡き者にしよう」とまで激怒した）中宮の父平清盛を怖れてひそかに身を隠す。
失踪を嘆く帝のもとへ小督は嵯峨野の片折戸の小さな家に隠れ住んでいるとの噂が伝わり、笛の名手である弾正大弼仲国に小督を訪ねるようにと勅命が下りる。
折しも八月十五夜、小督は琴の上手だから今夜は琴を弾くに違いない、と仲国は琴の音を頼りに馬を走らせる。
澄みわたった秋の嵯峨野で片折戸の家を手がかりに小督を探しあぐねていた伸国は、やがて法輪寺辺で聞き覚えのある琴の音を耳にする。まさしく小督が帝を思い奏でる「想夫恋」の曲である。
小督に対面が叶った伸国は帝のお心を伝え、小督から帝への返事を受け取る。そして小督は名残り惜しまれる酒宴で舞を舞い、心ならず再び都へと帰る。
曲柄：四番目（略二番目）
季節：八月
等級：四級
素
謡
座
席
順
ワ
シ
ツ
ト
キ
テ
レ
モ
ワ
ト
ツ
前
シ
キ
モ
レ
テ
・
・
・
・
後
後
後
前
後
勅
侍
小
同
督
装
局
使
女
源
仲
国
Return