アツモリ
敦盛
一の谷の戦いで息子と同じ年頃の敦盛を泣く泣く手にかけた熊谷直実は、敦盛の菩提を弔うため出家し蓮生という僧になっている。
蓮生が須磨を訪れると、笛の音とともに草刈男たちがやってくる。蓮生は、あの戦の前の前夜にも笛の音がしていた様を思い出し、樵歌牧笛のことを話す。
多くの草刈たちが帰った後、一人の草刈が後に残り蓮生に十念を授けて欲しいと頼む。彼は蓮生が明け暮れ供養している敦盛の幽霊だと正体を明かして消えて行く。
蓮生が夜もすがら念仏を唱えて弔っていると、敦盛の霊が美しい甲冑を着た武士の姿で現れる。
彼は平家が驕り昂ぶっていた事と都落ちをした様を物語り、思い出の舞を舞い戦いの前に笛を吹いたことを述べている内に、討たれた時の事を思いだし蓮生に刃を向け様としたが、ともに蓮に生まれる身(仏)となったと述べ、重ねて回向を願いつつ去って行く。
曲柄:二番目
季節:八月
等級:四級
素
謡
座
席
順
ワ
シ
キ
テ
ワ
ツ
後
前
シ
シ
キ
レ
テ
テ
蓮
草
平
草
生
刈
敦
刈
法
男
盛
男
師
・
三
|
四
人
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