子育てカメラ達

 子育て時期には、我が家の記録カメラは「KONICA EF3D」、レンズがすばらしいと評判の「KONICA BIGMINI Standa」であったが、その後「PEN-FT」で慣れ親しんだハーフサイズカメラへ移行し「KONICA RECORDER」「KYOCERA SAMURAI Z2」を重宝した。「RECORDER」はフィルムが上下に走り、普通に構えた時に通常フレーミングとなる装填方式を採用していた。これらのカメラはほとんどかみさんが、それこそ気軽に何枚も何本も撮り続けた。「BIGMINI Standa」、「RECORDER」、「SAMURAI Z2」を撮り倒した感がある。

 「SAMURAI Z2」は、発売開始直後の発表会で感触を味わっていたが、その時分は「RECORDER」使用中で、数年後の購入となる。幼稚園や小学校でのカメラの出番には、3倍ズームの大活躍。ボチボチ他の親御さんがビデオへ移行された中、ビデオカメラライクな「SAMURAI Z2」をビデオカメラと思われた人もおられた。「SAMURAI Z2」は、3倍ズームレンズを生かしきる為のボディデザインをしたAF-TTLカメラで、しかもハーフサイズフレームを通常の構えで普通の縦横構図となる様に撮れる優れた設計。子供達が記録写真の中で生き生きとしているのは、シャープな3倍ズームレンズのおかげである。

  子育てが一段落し始めてから、写真撮影はもっぱらかみさんが楽しんでいる。被写体はケーキ、クッキーで記録写真代わり。「SAMURAI Z2」も引退で、一時かみさんが扱いやすい様にコンパクトカメラ「OLYMPUS Stylus ZOOM 140」を使ったが、「SAMURAI Z2」の一眼レフ式のTTLビューファインダーが慣れ親しんでいるので良いと言う事で、「MINOLTA 360si」格安品が現用機となっている。しかし、被写界深度の関係でどうもケーキの前後にピンぼけ感が出てしまい、絞りをマニュアル設定出来る機種が適している事が判ってきて、最近「MINOLTA α sweet S」の中古を入手。

 その後ディジタルカメラ、特にもCASIO画像処理系の複数台で手軽に撮影する事が増えていた中、日食騒ぎの翌年に、撮影しかけのフィルムが入っているにもかかわらず電池が消耗して巻き戻す事すらままならない状態の銀塩カメラ2台が日の目を見るに至った。2コイン弱を投資して電池を用意してやっとフィルムを巻き戻し、現像に駆け込んだ所、3年前の日付が写っていた始末。別掲ディジカメの悦楽で紹介している RICOH R4 が近景撮影に強いと判ってケーキ記録用カメラとして採用するに至り、これまで活躍した銀塩カメラは引退を迎えた。我が家も遂にディジカメ時代に突入。感慨深いものがある。

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