Kodak easyshare M552

Kodak easyshare M552
Kodak easyshare M552(中古入手)

 Kodakのリバーサルフィルム「エクタクローム」が発売再開との報が飛び交っている中、Kodak社コンパクトディジカメにはフィルムエフェクトと云うモードがあった事を知った。その昔子育てカメラに入れて使っていたのは大抵コダカラーネガフィルムだった。そしてリバーサルフィルムとしてよく使用していたコダクロームは、青系の発色が印象的だった事やトライXと言う響きに郷愁を感じ、Kodak社ディジカメのフィルムエフェクトに興味をそそられた。色調に加えてわざわざフィルムの粒子感も再現しているらしい。

コダカラー試写
コダカラー試写

コダクローム試写
コダクローム試写

 これらコダカラー、コダクローム試写写真には郷愁すら感じられる。銀塩子育てカメラ時代、我が街のカメラ屋さんではフジカラーやサクラカラーに混じってコダカラーが価格を競っていた。コダカラーの場合、仕上がりがこれがアメリカ大陸の色かと思わせる何処かしらdesert(砂漠)を彷彿とさせる色合いだった。正に上記コダカラー試写写真の雰囲気だった事を思い出す。そして上記コダクローム試写写真、色合いがポップというか、メリハリのある発色になぜか魅せられてもいた。

 このフィルムエフェクトは、別掲 CASIO EX-S600 や OLYMPUS FE-4020 でも述べた様に、撮像データをカメラ内エンジンでエミュレーション後処理していると考えられる。エンジン内にフィルムエミュレーションを持つ物として富士フイルム FinePix シリーズ、例えば F200EXR 等がありPROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフトをエミュレートする様だが、いかんせんフジのリバーサルフィルムは経験が無く残念ながら食指が動かない。ただ、フジの「スーパーCCDハニカム」、300万画素時代のハニカムCCDが撮り込む画像には驚愕したものだ。CCDが並んでいる普通の撮像素子とは異次元の写りだった。RAWデータをパソコン上で処理するエミュレーションソフトも存在し数社からリリースされており、各社のフィルム特性を再現するフィルタも様々用意されている。先達情報では、Kodak社ディジカメはどうやら茅野市発祥のカメラ屋さんのOEMらしい。


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