CANON PowerShot G3
CANON PowerShot G3(中古入手)
明るいレンズの郷愁シリーズ、2台目、先の OLYMPUS に続いてCANON PowerShot G3 が珍しく箱入り、全ての付属品が揃っている動作品として7コインでやって来た。10年物である。綺麗に製本された取説のコピーやコンパクトフラッシュカードメモリ容量が標準品よりも多い物で、譲って頂いた人に感謝である。
早速ゴシゴシ洗浄後弄ってみると、奥深い設計思想に感嘆。シャッターボタンが人間工学よろしく傾斜しているではないですか。始めは壊れて曲がっているのかと思ってしまった。10年物ではあるが、最近のディジカメで目にすることが多くなったバリアングル液晶の先進性と、ほとんどのモードをマニュアル設定出来る一種銀塩マニュアルカメラ的な使い勝手が共存している。そしてF2.0大口径レンズである。銀塩時代の名台詞、「写真はレンズで撮るもの」を堂々と体現しているが如くである。なによりも驚いたのは、NDフィルターを内蔵している事である。手にして驚愕してしまった。3絞りらしい。NDフィルター設定をONすると、レンズ内で「カシャッ」と音がして確かにレンズ群の間にフィルターらしき物が入り込んでくる。明るい被写体へカメラを向けて明るいレンズで被写界深度を使った表現をしたい時、どうしても絞る必要がありNDフィルターの出番となるが、銀塩やディジタルによらず一眼やほとんどのカメラはレンズ前面へ被せてきた。私自身は銀塩時代からNDフィルタ必須なたちで、先の OLYMPUS C-3040 F1.8 では、NDフィルタを取り付けられそうも無く気落ちしていた所である。それがボタン一つで内蔵である。そこまでやるかの心持ちに、設計陣の明るいレンズとその特性を十二分に生かし切る配慮に納得である。
画素数は400万画素であるが、以前300万画素 FUJI FinePix A310 の描写力で、低画素数の方が画素の受光面積が大きく表現力に強く結びつくと体感して以来、最近の高画素数競争にはヘキヘキ、かえって期待感がある。
ボケ感はいかなる程度か、カミさんがせっせと摘んで楽しんでいるテーブルの花を捉えてみた。更にもう一枚。
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