TA-F500


TA-F500
SONY TA-F500

 別掲CDプレーヤーのDACチップ、PCM56P-JやTDA1541の聴き比べに端を発したサブシステムにアンプが必要となり、聴き比べCDプレーヤーに合わせたフルサイズ、値頃感優先の2コインでやって来た。これまでアンプは出力段素子や回路手法比較試聴主眼の機種選定となっていたが、初めてこだわりの無い選択となった。強いて他機種差別化フレーズを挙げれば Spontaneous Twin Drive であろうか。電源周りの強化である。ボリュームに若干のガリと各切替スイッチの接触不良があったものの、アンプとしての機能に異常は無く、不調箇所の手当といつものゴシゴシ清掃後にサブシステムの仲間入りとなった。使用するスピーカーも手持ち品を交互に比較試聴した結果、別掲 LM-011 に落ち着いた。

 このアンプ、なかなかに芳醇な響きを奏でている。これまでのミニコンポクラスのアンプでは感じる事のなかったどっしりとした懐の深い出音は、余裕ある電源のなせる技なのかも知れない。Spontaneous Twin Drive 電源[1]については、「要はドライバー段の電源を別に用意するだけのことで、そのくらいのコトは高級アンプなら日常的にされていることなので特別に珍しい技術ではない[2]」とのコメントも見られるが、にわかにフルサイズアンプに興味が湧いた次第。


[1]Spontaneous Twin Drive Circuit、SONY ESコンポーネント テクノロジーカタログ 1987.10、http://4.bp.blogspot.com/-2nnSE_ZL5io/VGgSw0vBCLI/AAAAAAAABEk/NxrRj17Y8_I/s1600/SONY+ESコンポーネント+テクノロジーカタログ-1987.10-04.jpg
[2]SONY TA-F333ESX、https://audiof.zouri.jp/ta-f333esx.htm

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