VICTOR SX-F1
VICTOR SX-F1
MISSION Model70 MKIIからDIATONE DS-B1を経てTANNOY Mercury M2に交代する事数ヶ月、車用ゴム部材再生シリコン系スプレーの液剤で奏者の指がバイオリンの弦に当たるタッチまでもが聞こえる程に熟成していたが、低域の量感はあるもののボンつく感じに馴染めずにいた。またまたネット上の中古格安品が目に止まり、密閉箱型で重量も7.4kg[11]とMercury M2より重く期待が持て、早速入手。宅配送料の方がスピーカー価格の三倍も懸かってしまった。
このSX-F1、ネット検索では解説がやっと一件[11]見つかった程度で、あまり話題となっていない様子である。ビクターのF1シリーズ中堅コンポのスピーカーだった模様。位置づけとしては、ネットで話題のKENWOODの中堅コンポ用スピーカーLS-1001(単品:LS-300G)と同様企画品と思われる。
いつもの様に、入荷後早速お風呂でサランネットゴシゴシ洗濯、スピーカーの箱もガラスマイペットで綺麗にした後、今回はMercury M2の経験を踏まえて車用ゴム部材再生シリコン系スプレーの液剤をウーハーとツィータの各エッジやツィータキャップに筆塗り。更に閉め切った部屋で二時間程度のJAZZガンガン駆動後、さっそくいつものバイオリン曲で試聴。
これはいい。高解像度な弦の音、伸びやかな自然かつ豊かな低音、バイオリン筐体の音もそれらしく聞こえる。中高域は例のDS-B1程のしっとり感はないが、ワンコインちょっとで手に入れたスピーカーにも関わらず早速数ヶ月聴いたTANNOY Mercury M2との入れ替えを決定。めでたく現用品となっている。
このSX-F1、なかなかのものである。ビクターといえば、当時の名器SX-3シリーズである。SX-3も密閉箱であったが、シリーズ後期からバスレフダクト型に変更されている。SX-F1には、SX-3密閉箱の直系を思わせる開発側の意気込みを感じさせるものがある。現物を見た後ネット検索で知った事であるが、SX-F1のウーハーは、なんとフェイズプラグ付きである。ウーハーのセンターキャップは網状の物で、内部のボイスコイル前面にキャップ状の物が見える。これがフェイズプラグとおぼしき物である。フェイズプラグは通常金属製が多いが、このSX-F1のものはなにやらプラスチック製である。
ネット検索をしても、フェイズプラグ付きのビクタースピーカーは他に見あたらない。どうして開発側はこのコンポ付属スピーカにフェイズプラグを付けるに至ったのか、知りたい所である。
[1]サウンド与太噺、森本雅記(日本のミスターアルテックと呼ばれた方)、http://hwm8.gyao.ne.jp/nao-sakamoto/yota/top.html
・http://www.mnsv.co.jp/images/yotabanashi.pdf
[2]真空管アンプ・スピーカー作りに挑戦、技術評論社、男の自由時間
[3]The BigBlock part14、廃ページ
[4]Altec 409B 20cm同軸フルレンジ、http://www.ceres.dti.ne.jp/~takojin/Speakers/altec409B.htm
[5]ALTEC 409Bと409-8E、http://modernjazznavigator.a.la9.jp/audio/a5.htm
[6]DIATONE スピーカーシステムDS-B1の仕様、http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-b1.html
[7]真空管アンプと適合するスピーカー、http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/speakerfortubeamp.htm
[8]DIATONE DS-B1、http://www007.upp.so-net.ne.jp/module/Studio/DS-B1.htm
[9]TANNOY Mercury M2、http://tukipie.net/eng/audio/TANNOY_MercuryM2.htm
[10]Tannoy Mercury M2 loudspeakers、http://www.tnt-audio.com/casse/mercury2e.html
[11]くりぷぴょん、廃ページ
[12]Speaker workshop による音響測定、http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/Speaker/Speaker_Workshop.html
[13]スピーカーのウレタンエッジ代替え品製作 、https://masagoon.exblog.jp/20719711/
[14]スピーカー修理テクニック|スピーカー修理日記、http://ameblo.jp/sp3/theme2-10001708739.html
[15]B級リビルド ツィーター修理、http://tanoshiib.web.fc2.com/sub5.htm
[16]B級リビルド ウーハー修理、http://tanoshiib.web.fc2.com/newpage40.htm
[17]あの時代、オーディオへの憧れを今再び、憧れ探求隊編、株式会社竢o版社、笊カ庫
[18]DIATONE スピーカーシステムDS-201(DB)の仕様、http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-201.html
[19]ダイヤトーン DS-201分解 、http://yuredsure.blogspot.com/2012/12/ds-201.html
[20]ダイヤトーンのDS-201、http://variouskraft.com/AUDIO-3menteSP1-12_DIATONE_DS-201.html
[21]DIATONE DS-201の分解手順、http://pasokonosusumetokka.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
[22]SANSUI LM011、http://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/lm011.html
[23]ユニーク・スピーカーシステムの開発、https://ishinolab.net/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_008.html
[24]スピーカー修理 アルテックフルレンジ、https://ameblo.jp/yamadatenzan/entry-12185075699.html
[25]Speaker Technology、https://www.dagogo.com/speaker-technology/3/
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