DIATONE DS-B1

DIATONE DS-B1
DIATONE DS-B1

 MISSION Model70 MKII引退後、クラシック向きのスピーカーを探していた時に目に付いたのが「ダイヤトーン工房50周年記念スピーカーシステム」のうたい文句。あのP-610Aの会社の50周年記念モデル、しかも工房製である。ダイアトーンには数々の名スピーカーの開発に携わった知るひとぞ知るスピーカー・エンジニア、佐伯多門と云う方がおられる[7]様で、ネット上の評判も良く[8]興味をそそられた。

 ネットで手に入れたDS-B1は、ダイヤトーン工房50周年記念モデルの中でも小型の部類で13cmウーハー、3cmツィータ共にコーン型となっている。入荷後、お風呂でサランネットゴシゴシ洗濯、スピーカーの箱もガラスマイペットで綺麗にした後で早速音出しをしてみたが、出てきた音は予想外に重たくもたつくものだった。それでも我慢して聴いているとだんだんレンジが広がってきて、中古品は鳴らしていない期間が長いので最初はスピーカーが硬くて動かないものだと実感した次第。

 それならばと閉め切った部屋で真空管アンプに繋いでJAZZをガンガンかけた後で常用アンプへ繋ぎ直し、リファレンスCDとしているバイオリン曲を流すと、今度はほれぼれする中高域の表現力。バイオリンの弦が奏でるしっとりとした響きが心を揺さぶる、そんなスピーカーである。しかしながら、交響曲を聴く事の多い我が家では、13cmウーハーの宿命で低域が物足りず、泣く泣く現用機の仲間入りとは成らずじまいである。現在は娘のミニコンポのスピーカーとして安住の地を得ている。

 このスピーカーのしっとりとした中高域の音色は得難いもので、低域さえ豊かならといまだに未練が残っている。この感じでは、ダイヤトーン工房50周年記念モデルの中型モデルに期待が膨らむ。いつかは手に入れたいこの頃である。


[1]サウンド与太噺、森本雅記(日本のミスターアルテックと呼ばれた方)、http://hwm8.gyao.ne.jp/nao-sakamoto/yota/top.html
・http://www.mnsv.co.jp/images/yotabanashi.pdf
[2]真空管アンプ・スピーカー作りに挑戦、技術評論社、男の自由時間
[3]The BigBlock part14、廃ページ
[4]Altec 409B 20cm同軸フルレンジ、http://www.ceres.dti.ne.jp/~takojin/Speakers/altec409B.htm
[5]ALTEC 409Bと409-8E、http://modernjazznavigator.a.la9.jp/audio/a5.htm
[6]DIATONE スピーカーシステムDS-B1の仕様、http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-b1.html
[7]真空管アンプと適合するスピーカー、http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/speakerfortubeamp.htm
[8]DIATONE DS-B1、http://www007.upp.so-net.ne.jp/module/Studio/DS-B1.htm
[9]TANNOY Mercury M2、http://tukipie.net/eng/audio/TANNOY_MercuryM2.htm
[10]Tannoy Mercury M2 loudspeakers、http://www.tnt-audio.com/casse/mercury2e.html
[11]くりぷぴょん、廃ページ
[12]Speaker workshop による音響測定、http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/Speaker/Speaker_Workshop.html
[13]スピーカーのウレタンエッジ代替え品製作 、https://masagoon.exblog.jp/20719711/
[14]スピーカー修理テクニック|スピーカー修理日記、http://ameblo.jp/sp3/theme2-10001708739.html
[15]B級リビルド ツィーター修理、http://tanoshiib.web.fc2.com/sub5.htm
[16]B級リビルド ウーハー修理、http://tanoshiib.web.fc2.com/newpage40.htm
[17]あの時代、オーディオへの憧れを今再び、憧れ探求隊編、株式会社竢o版社、笊カ庫
[18]DIATONE スピーカーシステムDS-201(DB)の仕様、http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-201.html
[19]ダイヤトーン DS-201分解 、http://yuredsure.blogspot.com/2012/12/ds-201.html
[20]ダイヤトーンのDS-201、http://variouskraft.com/AUDIO-3menteSP1-12_DIATONE_DS-201.html
[21]DIATONE DS-201の分解手順、http://pasokonosusumetokka.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
[22]SANSUI LM011、http://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/lm011.html
[23]ユニーク・スピーカーシステムの開発、https://ishinolab.net/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_008.html
[24]スピーカー修理 アルテックフルレンジ、https://ameblo.jp/yamadatenzan/entry-12185075699.html
[25]Speaker Technology、https://www.dagogo.com/speaker-technology/3/

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