KENWOOD DM-SA5

CD/MDプレーヤ
CD/MDプレーヤのCD読み込み不調

 RAMSA WR-21 アンプを集会所や行事などで使える様にと整備中に、CDプレーヤーが必要なのだけどこれまで使用してきた音源が入っているMDも再生したいとの希望が寄せられた。CD/MDプレーヤーはアンプ一体コンポ型が殆どの中、唯一探し出したのがこの KENWOOD DM-SA5 である。プレーヤーのみのアンプ無しである。いつものようにCD読み込み不良品をワンコインちょっとで手に入れ、手持ちのピックアップを探し出し交換して整備、更に屋外セッティング時に持ち運びやすいようにと筐体天板へハンドルを取り付けた。しばらくアチコチの行事で出番があったものの、2年後にCD再生が調子良くないとの連絡が入り、ピックアップ部の調整で復帰する事が出来ていた。

 その後6年近く経過し、いつになく全国的に雪の無い年明けに、MDとCD両方が不調となり再整備する事となった。MDはこれまでの戦歴から細かすぎて手に負えず、同型MDユニットの交換で済ませ、さてCDである。そのままピックアップを調整しても調整範囲外の感じで、また手持ち中古ピックアップを持ち出しても状況変わらず、新品ピックアップではどうだろうかと急遽調達した物でも調整範囲外の印象。暇を見ては2週間近く費やすも、万策尽きた感が濃厚となった。しかし、キャリングハンドルで持ち歩けてCD/MD一体型は他に見つからず、あきらめきれず悶々と数日、他の先達の方々はどうしているだろうかと調べ続けるといらっしゃいました、この難問をクリアなさった方々が。[1][2]

 レーザーピックアップの駆動アセンブリへ組み付けられているドライブ回路基板上のチップ電解コンデンサに容量抜けが見られるとの情報である。チップ電解コンデンサの手持ちは無いものの、容量や耐圧が近くてなるべく小さいサイズを揃えて全交換となった。

駆動基板コンデンサ交換

 DM-SA5 は1996年発売とあるので二十数年落ち、今後更に長期間活躍してもらわねばと、ピックアップは新しい方で組んで再調整。駆動回路基板のコンデンサ交換前は調整範囲外の感触だったものが、中点ぐらいの所でピタリと良い感じに収束。先達の方々の中には測定器で正確に調整なさっておられるが、ここは両端から攻めてピークで押さえる調整方法で。

 DM-SA5、つくづくこの時代のミニコンポは各社創意を凝らしバラエティに溢れていたと感じ入る次第。

[1]岩ちゃんのガラクタ倉庫、http://prededicating58.rssing.com/chan-34292160/all_p3.html
[2]ジャンク 、http://bbbrrr.seesaa.net/category/26817837-1.html

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