DCD-201SA


DCD-201SA
DENON DCD-201SA

 DENONのALPHAプロセッサーの音を聴きたいと思う事しばし、15年落ちのALPHAプロセッサー搭載当初機等の入手を試みていたが、なかなか叶わないでいた。そうこうしている内に、日食騒ぎの年の初秋、やっとワンコインちょっとで「電源入りましたが、再生しません。」という6年落ちの比較的新しい物がやって来た。

 メーカー資料によると、本機の特徴は下記の通り。
アナログ波形再現技術ALPHAプロセッサー搭載。CDなどのデジタル収録時に失われた信号の補完を行い、16bitデータを20bitクオリティで再現。また、量子化歪みも大幅に低減し、限りなく原音に近い再現性能を得ています。

高精度リアル20bitΛS.L.C.採用。分解能に優れたマルチビット方式の高精度20ビットD/Aコンバーターとの組み合わせにより、クリアで音楽性豊かな再現能力を獲得しています。
 届いた物は説明通り、トレーの動作には異常ないがCDをマウントするとCD検知動作を数回繰り返した後、敢えなく停止してしまう物だった。ケースを開けると、中は塵も余り見えない程綺麗で、ピックアップのレンズも透き通っており、これはレンズの焦点動作が不調かはたまたレーザーダイオードが死んでいる可能性も疑う必要有りと気分が沈んでしまう。が、めげてもおられずレンズを念のため洗浄、レーザーダイオード周辺を叩いてみたりレンズ支持構造を注意深く観察したところ、レンズを支持するスプリング周辺になにやら白い物が引っかかっている。よくよく見ると、綿埃ではないですか。内部は割と綺麗なのに、何でこんな所に綿埃の固まりがと首をかしげてしまった。ピンセットで慎重に少しずつ取り出し、あとは勢いでレンズ周辺の構造を壊さない様に気を遣いつつブロワーでピックアップ周辺を清掃。恐る恐るCDをマウントすると、どうやら正常に検知した模様。

DCD-201SA inside
内部の様子

 そのまま数日経過後、やっといつもの全体ゴシゴシ洗浄と各所注油を行い試聴にこぎ着けた。ALPHAプロセッサーの試聴は、定番の Everything Must Change のJAZZボーカルCDと常用リファレンスバイオリン曲CDとした。

 一聴して、元気で明るいポップス向きな音と感じた。バイオリンは繊細な表現が聴き取れ、傍らのピアノは低域から高域まで再現している。楽器があまり分離されないせいか、総じて中サイズのホール後方で聴いている様な感覚。どちらかといえば、別掲試聴の KENWOOD の 24bit Fine D.R.I.V.E. 搭載 DP-SG7 に近い印象であるが、DCD-201SAは20ビットのせいかピアノの音が平板かつ全体的に音に勢いが感じられる。 ボーカルも、若手ポップス歌手が其処にいて元気に歌っている感がある。

 今回のDCD-201SAは6年落ちで、内部基板の造りはチップの統合と思われる合理化が為され部品点数が少ない印象を伴い、基板表側は殆どコンデンサと抵抗のみである。唯一D/Aチップが表側に見られるが、コントロール系やALPHAプロセッサーチップ、オペアンプ類は微小化されて基板裏側へへばり付いているものと思われる。今までの比較試聴は、十数年落ちの製品のみであった。対するDCD-201SAはこれまでの十数年落ちから見るとごく最近の製品となり、音づくりにも時代性があるのかも知れない。


[1]tsdoctor HOME PAGE、https://tsdoctor.web.fc2.com/dp1001.htm
[2]Philips DAC、http://www.lampizator.eu/lampizator/LINKS%20AND%20DOWNLOADS/DATAMINING/tda1547.pdf
[3]お気楽オーディオキット資料館、http://www.easyaudiokit.com/
[4]DAC63S-mini/お気楽DAC2の製作、http://yasu-audio.com/dac63s_01.html
[5]DAC(DAC63S-mini)、http://www.geocities.jp/mkttid/dac63s.html
[6]フルーエンシ情報理論、http://www.jst.go.jp/kisoken/seika/zensen/04toraichi/
[7]EMISUKEの電子工作部屋、http://www.geocities.jp/aaa84250/HAIFU_16.htm
[8]Chu Moyタイプヘッドホンアンプの製作、http://www.minor-audio.com/bibou/amp/headphone_amp2004.html
[9]Web2.0が面白いほどわかる本、小川宏・後藤康成著、中経出版、中経の文庫495
[10]Pioneer レガートリンク解説、https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/archives/products/highend/lineup/rs-a1x2/function_2.html
[11]レガートリンク付きCDプレーヤについての検討(その2)、https://blogs.yahoo.co.jp/kiyo19371122/29056796.html
[12]折り返し雑音とフィルタ、http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/next_gen/alias/aliasing.html
[13]サンプリング周波数と音質、http://aok.la.coocan.jp/sample_hz.htm
[14]お手軽シリーズ1.5の巻き、http://www20.tok2.com/home/easyaudiokit/okiraku/okiraku15.html
[15]「在庫限り」の誘惑に負けるの巻き(FN1242A)、http://www20.tok2.com/home/easyaudiokit/FN1242A/FN1242A.html
[16]心理学的,及び生理学的実験による超音波音響信号の知覚に関する考察、杉本武士、筑波大学大学院博士課程システム情報工学研究科修士論文、2003
[17]AL24 Processing、https://www.denon.jp/jp/blog/3817/index.html
[18]ONKYO 技術情報VLSC、https://www.jp.onkyo.com/audiovisual/technology/
[19]ビクター K2 テクノロジー技術情報、https://www.jvcmusic.co.jp/k2technology/aboutk2/technology.html
[20]二次元アレイスピーカを使った音場の形成とそのシュミレーション、http://tamlab.yz.yamagata-u.ac.jp/STUDY/スピーカ/speaker.html
[21]「Supreme D.R.I.V.E.(仮称)」開発!、http://www.kenwood.co.jp/newsrelease/2000/press20000619.html
[22]「D.R.I.V.E. with 32fs & 22bit resolution」、http://d.hatena.ne.jp/tma1/20070105
[23]アナログーデジタル変換、橋本研也、http://www.te.chiba-u.jp/~ken/lecture/Trans-3.pdf
[24]高速化に適した周波数変調方式刄ーADC、前澤宏一、松原渉、酒向万里生、水谷孝、http://www3.u-toyama.ac.jp/maezawa/Research/IPArev2.pdf
[25]AD/DA変換器とディジタルフィルタ、山崎芳男、日本音響学会誌 46巻 3号:1990、https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/46/3/46_KJ00001455904/_pdf/-char/ja
[26]デジタルとアナログの協調と共存、小林春夫、https://kobaweb.ei.st.gunma-u.ac.jp/news/pdf/koba20071016-2.pdf [27]AD/DA変換器、岩田穆、集積回路基礎 第10章、http://www.dsl.hiroshima-u.ac.jp/~iwa/text/LB10.ADC.pdf
[28]SL-P70仕様、https://audio-heritage.jp/TECHNICS/player/sl-p70.html
[29]アナログ・デジタル変換の基礎、村口正弘、マイクロ波工学2009.07.10
[30]1ビットD/A変換アレイを用いたD/A変換方式、谷泰範、信学技報、CAS94-9,VLD94-9,DSP94-31、pp.63-70
[31]ONKYO Integra C-1E解説、https://audio-heritage.jp/ONKYO/player/integrac-1ever2.html
[32]Victor XL-Z900、https://audio-heritage.jp/VICTOR/player/xl-z900.html
[33]SONY DAS-R1a、http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/das-r1a.html
[34]Leica a la carte:SONY CDP-EX700、http://m3leica.blog66.fc2.com/blog-entry-556.html

Return